ハラスメント相談窓口の設置費用の相場

 会社内に窓口を設けていつでも電話で受け付けるという体制を取るには、電話回線の増設や人の配置が必要になることから、毎月20〜30万円くらいのコストがかかると思います。
 またハラスメント相談窓口の担当者の研修や指導、フォローが必要になりますので、さらに費用・コストが大きくなります。
 そこで、ハラスメント相談窓口の社外設置、外部委託、代行への依頼を検討する企業もいますが、気になるのはその費用だと思います。
 私がWEBで調べたり、周りの弁護士への費用感を聞き取ったたりしたことをご説明します。

一般企業が運営するハラスメント相談窓口の設置費用

 一般の民間企業に委託した場合、コストは月額数万円から数十万円といったところのようです。弁護士や産業医との連携や多言語対応などそれぞれ特色があるようで魅力的です。ただ、聴取は専門家ではない受付対応になりますし、専門家である弁護士とは連携・紹介にとどまり直ちにフォローできる体制はないようです。
 また、あくまで感想レベルの話ですが、ハラスメント相談窓口の運用を主体として利益を上げようとしていることから費用が高くなりがちなのではないかと思っています。
 ただ一方で年間の運営額が2万円程度で、電話1本5000円程度というところもありました。会社の体制がかなり整っていて電話受付だけしてもらえればいいということであればありなのではないかと思いました。それならコールセンターでもいいのではないかとも思います。しかし、各企業が努力をしているところだと思いまが、コールセンターの電話対応で聴き取りが十分できるのか、ハラスメント対策としての実効性がどうなのかなぁと思います。その後の対応策は会社内の人事労務担当者が考えなければなりませんが、法律上問題のない適切な対応をしようとすると負担が大きくなります。
 ちなみに、そのためハラスメント相談窓口の運営を検討している企業から、弁護士法人いかり法律事務所に連携の打診を受けたこともあります。当該企業からは紹介料の支払を求められたのですが、弁護士法上依頼者の紹介を受けたこと対価として紹介料を支払うことは禁止されていることから、残念ながら連携が実現しませんでした。

社会保険労務士事務所をハラスメント相談窓口とする場合の費用の相場

 専門家である社会保険労務士の方が運営するハラスメント相談窓口は、弁護士事務所の持ち合わせる専門性と近いものがあります。費用面でも抑えられていることも多く、これも魅力的です。
 ただ一つ気になる点もあります。それは、ハラスメント相談窓口への相談・通報は、既に紛争になる可能性を帯びていて、裁判での見通しなどを前提とした対応が要求されるのですが、社会保険労務士は基本的に裁判を専門とはしていません。

弁護士事務所・法律事務所でハラスメント相談窓口を設置する場合の費用の相場

 一般的な弁護士、法律事務所の場合、企業規模によるとは思いますが、3-20万円程度になることが多いのではないかと思います。
 中小企業1社で100名程度であれば、ほとんどが5万円程度で依頼をすることができると思います。ハラスメントなど労働問題に精通していて、複数の弁護士が在席していて電話受付をできる体制があるところがよいのではないかと思います。
 なお、顧問弁護士に依頼をするという方法もありますが、利益相反又はその可能性を理由に断られることもありますし、そもそもハラスメント問題に精通していないこともあります。

アンカーライン(ハラスメント相談・社外窓口・外部委託・代行サービス)

最低月額16,500円~電話設置27,500円~とかなり頼みやすい料金

弁護士法人いかり法律事務所が提供する社外窓口サービスでは月額16,500円から提供しています。WEBフォーム設置は16,500円~、電話受付であれば27,500円~です。

簡易的な弁護士の指導助言があるので安心できる

しかも相談・通報案件のすべてに簡易的な弁護士による指導助言がつくという点が大きな違いです。

鍛えられた法律事務職員が対応し弁護士がフォローする体制

毎日何本も法律相談の予約受付のために概要の聞き取りをし、弁護士による指導を受けた法律事務職員が対応します。それだけでなく、対応が難しいと思われるものやさらに聴取が必要と思われるものは、直ちに弁護士がフォローできる体制があります。

お問い合わせフォーム

是非、お気軽に問合せ下さい。


    ※取得した情報の利用目的:お問い合わせの回答などハラスメント相談窓口のサービスのご案内のみとします。

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12