慰謝料を請求されたら
不貞行為などにより、不貞相手の配偶者などから慰謝料を請求された場合にはどうすればよいのでしょうか。
慰謝料とは、不貞行為などにより相手が被った精神的苦痛に対して支払われる賠償金のことであり、多くの場合、弁護士から受任通知書とともに数百万円の請求を受けて、どう対応すればよいのか検討することになると思います。
突然の高額な慰謝料請求に驚いてしまいますが、まずは落ち着いて請求内容や請求根拠などの事項を確認することが大切です。
確認すべき事項
まずは落ち着いて以下の点を確認しましょう。
①誰から請求されているか(配偶者?それとも第三者?)
②請求の根拠及び記載の事実関係に相違はないか
③請求額はいくらか
④返答期限はあるか
などを確認してください。
1 誰から請求されているか
まず、請求の相手が第三者の場合、それが誰であるかを特定・把握することが必要です。不貞行為(不倫・浮気)をしている場合は、自身の交際相手の配偶者である可能性が高いです。
2 事実関係に間違いないか
つぎに、何を理由に請求されているのか、不貞行為なのか暴力なのか、そして、その事実関係に間違いはないか、請求を受けている事実関係を整理するために確認することが必要です。
3 請求額はいくらか
請求額は記載されている場合とそうでない場合とがあると思いますが、記載されている場合は、金額の妥当性を判断することが必要です。
慰謝料の相場は一律で決まっているわけではありませんが、事情によっては、高額の請求である場合もあります。
慰謝料請求を受けた場合には、一度弁護士に相談することをおすすめします。福岡で慰謝料請求を受けた場合には、男女・離婚問題に強い福岡の弁護士法人いかり法律事務所にご相談下さい。
4 返答期限はいつまでか
返答期限がある場合は、返答すべきかを含めて悩まれることが多いと思います。相手が勝手に決めてきた期限ではありますが、弁護士が代理人として就いている場合は、支払う・支払わないにかかわらず、一度連絡を入れることが望ましいと思われます。
そこでの回答は、具体的な金額の話をするのではなく、弁護士に相談予定なので回答を待ってほしい、などと伝えて回答を留保しておくとよいでしょう。
そして、その間に実際に弁護士に相談するなどして対応を検討しておくとよいでしょう。相手に弁護士が就いて請求が来ているにもかかわらず、放置するとより強力な法的措置をとられる可能性がありますので要注意です。
確認後はどうすればいいの?
請求されている理由に全く心当たりがない場合は、支払う必要はありません。
心当たりはあるが、事実関係が違う場合でも、支払う必要がない可能性もあります。たとえば、不貞行為を理由とする慰謝料請求の場合は、交際相手が既婚者であると知らなかった場合などです。
事実関係についてすべて間違いない場合は、交渉によって、請求金額の減額や支払方法(分割払いなど)について協議できる場合があります。
慰謝料を請求されてしまった場合には、まずは落ち着いて事実関係などを確認し、具体的な対応を専門家に相談することが必要です。
不貞行為などにより相手から慰謝料請求を受けた、相手が既婚者だと知らなかったなど男女問題に関する法律相談は、専門家である福岡の弁護士法人いかり法律事務所にご相談ください。