私が弁護士になった理由は、人の役に立つことができる魅力ある仕事だと思えることにあります。
 弁護士という仕事を知ったのは、小学4~5年生頃に、祖父から弁護士という仕事は寝てても100万円もらえる仕事だぞと、枕もとでささやかれたときです。祖父が私に弁護士になって欲しかったのだと思いますが、今思えば、子どもにはわかりやすくとんでもない仕事だと伝わったように思います。
 それから、特に深いことを考えることもなく、中学校に進学をして、その後高校の進学を考えるときには、弁護士になるぞ!といった強い気持ちはなかったものの、弁護士という職業に就くには学習環境が整った学校に行く必要があると考えて、筑紫丘高校に行くことにしました。
 そして、筑紫丘高校に進学した後は、1年生のときの担任の故橋本勝義先生から弁護士になりたいなら中央大学法学部に行きなさいと助言を受け、同大学に行くことにしました。
 同大学卒業間近になって、本気で勉強をし始めて、中央大学法科大学院に行き、弁護士になったという経過です。
 私が弁護士になった理由は何か。弁護士という仕事をしながら考えていました。そんな中で、色々な人に会う中で、お金儲けのためならこの仕事ではない他にも選択肢はあった、でも私は他の選択肢には目もくれずに弁護士という仕事を選んだ。その理由は、直接的にわかりやすく人の役に立って、感謝され、生計を立てることができるという素晴らしい仕事だと思えることにあると考えています。ただ一方で、一生懸命しなければその人の役に立てない厳しい仕事です。だから、「ありがとう」と言ってもらえたときにはとても嬉しい。だから続ける。
 今も、これからも、世のため、人のために、役に立てる弁護士でいたいと思っています。