ご依頼の概要
<依 頼 者> 60代 法人代表 男性
<依頼内容> 債権回収
<争 点> 土地売買契約の手付金等の返還について
<結 果> 長期間回収できなかった債権約520万円を約8カ月間で全額回収
解決に至った経緯
ご相談者様は、相手方と不動産売買契約を締結し、手付金として970万円を支払っていましたが、引渡し前に当該不動産の所有権が第三者に移転登記されてしまったことから履行不能となりました。
そこで、ご相談者様は、上記手付金の返還と契約解除に関する損害賠償請求等について、相手方と和解契約を締結しました。
和解契約締結後、順調に支払いがされていましたが、残債権が約520万円になった頃から相手方からの入金が滞り、更には相手方と連絡が取れなくなったことから、ご相談者様は残債権の回収について相談するため、いかり法律事務所へいらっしゃいました。
ご依頼後、ご依頼者様から詳細なヒアリングを行い、本件不動産売買契約の契約書及び賠償金についての和解契約書などから、支払内容や支払方法等について不明確な点が確認できたため、まずは事実関係の整理を行いました。
事実関係の整理後、手付金等の残債権額を改めて算出し、相手方へ内容証明郵便でその旨を通知し、残債権の回収について交渉を行いました。その後、改めて和解契約を締結し、これに基づいて公正証書を作成しました。
公正証書作成後、相手方から支払猶予の申し入れがありました。申し入れの連絡を受けた後、相手方の財産調査を行い、残債権の回収の実効性について確認しました。
相手方の役員報酬を差し押さえることも可能でしたが、ご依頼者様のご意向により相手方申し出の期限まで待つことで交渉を進めることにしました。
相手方の財産調査を行いつつ、相手方との面談も行ったことで、最終的に残債権約520万円を全額回収することができました。
長年回収が出来ていなかった残債権約520万円を約8カ月で全額回収
依頼者の声
相手方との面談や財産調査を行うことで、無事に全額回収できたことを大変喜ばしく思います。
損害賠償金の回収をご自身でされる場合には、通常業務とは別に時間と労力が必要になります。そのため何かしら相手方と交渉や話し合いをしたいと考えている方は、弁護士を代理人として交渉を行うことが出来る場合もございますので、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
いかり法律事務所には、実績豊富な弁護士が在籍していますので、損害賠償金などの回収について少しでも気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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