解決事例　交通事故（重複する治療期間）交通事故　治療期間が重複する２つの交通事故で治療費が認められた事例

　ご依頼者様は、一度交通事故に遭われた（１事故目）後、治療を継続されている間に、２回目の交通事故に遭われました（２事故目）。
　２事故目の後、治療を終了され、１事故目の相手方保険会社より示談金の提示を受け、その内容に納得がいかず、弊所へご相談にお越しいただき、ご依頼となりました。

　既に治療を終了されておりましたので、相手方保険会社より開示された資料を基に、依頼者の損害額を算出し、相手方保険会社へ請求致しました。
　相手方保険会社は、１事故目の治療期間が２事故目の治療期間と重複しており、１事故目と２事故目で通院されている病院も一部重複していたことから、２事故目と重複している治療費、慰謝料は２事故目の損害であるとして、１事故目では負担しない旨を主張されました。
　しかし、１事故目と２事故目では治療を受けていた部位が異なっていたため、当方より相手方保険会社に対し、１事故目で負った傷病に関する治療費全額をお支払いいただくこと、慰謝料については重複している治療期間を１事故目と２事故目の治療期間で按分して計算し、お支払いただくよう、求めました。
　交渉の結果、治療費を病院へ全額お支払いいただくとともに、ご依頼前に相手方保険会社より提示されていた示談金より約１０万円ＵＰの約７０万円での和解に至りました。

　２事故目は、相手方が任意保険に加入しておらず、自賠責保険にしか加入していなかったため、弊所にて各病院から診断書等の資料を収集し、自賠責保険会社へ被害者請求の手続を行い、約７０万円が支払われました。