ご依頼の概要
<依頼者> 40代 女性
<依頼内容> 交通事故
<争 点> 手術後の傷跡(瘢痕)について
<事故態様>
駐車場から歩道に出ようと歩いていたところ、その歩道を携帯電話を片手で操作しながら走行して来た(前方注視義務を怠った)相手方自転車と衝突しました。
ご依頼者様は、事故の衝撃により、その場で転倒し、肘頭骨折、臀部打撲等の傷害を負いました。
<結果>
傷害慰謝料の増額が認められ、相手方保険会社の事前提示の金額より130万円アップの約180万円で示談成立
解決に至った経緯
ご依頼者様は、相手方保険会社の対応と提示金額にご不満があり、交渉をお願いしたいといかり法律事務所へご相談に来られました。
ご依頼者様は、肘頭骨折の治療として、肘の骨接合の手術を行いましたが、手術後に肘に傷跡(瘢痕)が残りました。ご依頼者様は、夏に半袖を着るのも億劫だとおっしゃっており、今後の傷跡に対する処置(形成外科での手術をして傷を小さくするかどうか)を行うかを悩んでおられました。
そのため、いかり法律事務所では、お怪我の具合について、ご依頼者様と連絡を取り合い状況を確認し、また担当医の意見を参考にしながら、傷跡(瘢痕)に対する今後の治療方針について、じっくり検討を行いました。その結果、ご依頼者様は、形成手術を受けないと判断されました。
ご依頼いただいた当初は、後遺障害の有無(14級4号の「上肢の露出面に手のひらの大きさの酷いあとを残すもの」)についても検討しました。しかしながら、傷跡は「手のひらの大きさ」より小さく、後遺障害と認められる可能性が非常に低かったため、手術後の傷跡(瘢痕)については、傷害慰謝料の増額が認められるよう、粘り強く相手方保険会社と交渉を行いました。
本事案は、約1年3ヶ月の通院を要する交通事故でした。
従来通り治療期間に基づき計算した慰謝料だけでなく、手術後の瘢痕について別途慰謝料を追加して請求したことにより、当初相手方保険会社が提示した金額よりも傷害慰謝料額がUPし、総額130万円UPの約180万円で示談が成立しました。
傷害慰謝料の増額が認められ、当初より130万円アップの約180万円で示談成立
依頼者の声
示談の内容にとても満足しております。
先生にはとてもお世話になりました。
ご依頼者様のご意向(形成外科での手術を検討するための治療費、瘢痕についての慰謝料増額)について、主張が認められて喜ばしく思います。すべての事案で瘢痕についての慰謝料が別途認められるわけではありませんが、今回は、ご依頼者様にとって満足できる結果に繋がり、大変嬉しく思います。
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